- 生コンクリート（生コン）とは、どういうものですか？
- JIS（日本産業規格）では、生コンのことをレディーミクストコンクリート(Ready mixed concrete)といいます。コンクリート製造設備を保有する工場で製造され、まだ固まっていない状態で工事現場に配達されるコンクリートのことをいいます。フレッシュコンクリートやレミコンなどの呼び方をすることもあります。コンクリート製造工場から施工現場までは、トラックアジテータ（ミキサー車）やダンプトラックなどで運搬されています。レディーミクストコンクリートは、日本産業規格（JISA5308）によって使用する材料、種類、品質ならびに製造設備、運搬時間などが定められています。
- 生コンクリートの単位は？
-
生コンの単位は「m³（立法メートル）」です。一辺が1mの立方体の容量が1m³となります。
日本では、メートルのことを米と表していたので、立法米を略して立米（りゅうべい）と読むのが一般的となりましたが、「りゅうべ」と発音されています。 - 生コンの注文は何m³から可能ですか？
- 野方菱光では0.5m³からご注文いただくことが可能です。少量のご発注でもお気軽にお問い合わせください。
- 生コンの注文量の計算方法は？
-
生コンの注文量は、縦・横・厚さをかけて計算します。
（例）駐車場に使用する縦5m・横5m・厚さ0.2mのコンクリートを注文する場合
5m×5m×0.2m=5.0m³となります。
計算上よりも多少食い込みがありますので、多少余裕をもって注文されることをおすすめしています。 - 生コンの注文方法を教えてください。
-
- 生コンを打設する日時・場所をお決めください。
- 生コンの配合（製品の種類）・使用数量をお決めください。
- 配達ご希望の場合は生コン車の大きさをお決めください。ダンプ等での引取りも可能です。
経験豊富な弊社社員がご要望に合わせてご提案しますので、お気軽にご相談ください。
- コンクリートを注文したいが、種類が多くてわからない
- 打設場所や用途等、お気軽に申し伝えください。野方菱光ではJIS製品はもちろん、さまざまな特殊製品も取り扱っておりますので、お客様のご要望に応じて最適なご提案をさせていただきます。
- 生コンが固まるまでの時間はどのくらいですか？
- 配合によって異なります。生コンクリートの凝結は、プロクター貫入抵抗針という器具を使用する凝結時間試験方法で判定します。文献および実験によると、一般的なAE減水剤コンクリートで減水剤0.2％添加で約3時間（始発）～5.5時間（終結）、減水剤0.3％添加で約4時間（始発）～6.5時間位（終結）になると知られています。その後硬化に入っていきます。 また、反対に凝結を遅らせるための混和剤がありますが、10時間や24時間後に終結させることもできますし、反対に早くすることもできます。
- 水中でも固まるセメントがあると聞きましたが、どのようなものですか？
- 通常のコンクリートを水中で打設すると材料が分離してしまいますが、特殊な混和剤を加えた水中不分離性コンクリートは水の中でも分離せずに固まります。使用するセメントは特別なセメントではなく、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、最近では低熱ポルトランドセメントを使用します（ごく一般的に使用されているセメントでも問題ありません）。 水中不分離性コンクリートには、水中不分離性混和剤（セルロース系、アクリル系）と増粘剤および高性能減水剤を使用します。コンクリート中以外の水の作用による材料分離に対する抵抗性をなくすことで、水中・海中への打込み時に分離せずに硬化します。