こんにちは、神奈川県リニア新幹線工事の現地プラント大洞工場です。
現在、大洞工場では、「吹付コンクリート」というものを出荷しています。
吹付コンクリートとは、コンクリートやモルタルを機械によって壁面に吹き付けて固めるもので、主に岩盤の風化防止や斜面保護、そしてトンネルの支持工などに利用されています。
まず、トンネルを掘削するにあたっては、主に「NATM(ナトム)工法」※注1と「シールド工法」※注2という2種類の工法があり、当現場ではNATM工法が採用されているため、吹付コンクリートが用いられています。
※注1 NATM工法とは、地山の支持機能を利用し、掘削面を吹付コンクリートで固め、
ロックボルトと云われる鉄棒を岩盤に挿入し、その引張力で斜面又は岩盤の崩落や変形を防ぐ工法で、山岳地などの地盤が固い場所で使われます。
※注2 シールド工法とは、シールドマシンを使って掘削を進め、地面の変形を抑えながら
トンネルを建設する工法で、都市部など地盤の変形を避けたい場所で使われます。
吹付コンクリートは、吹付たばかりのコンクリートが剥がれないよう、筒先でコンクリートに急結材を添加し、急速に硬化させます。この時、急結材の反応には一定以上のコンクリート温度が必要であり、冬季はボイラーを用いて練混ぜ水や骨材を温め、コンクリート温度を常に20℃以上に保つことが重要となってくるため、当工場ではコンクリート温度の管理により一層の注意を払い、日々出荷を行っております。
これから暑くなっていきますので、ボイラーは使わなくなりますが、皆様は熱中症にお気を付けください!! それではご安全に👋